2012年10月25日木曜日

アマゾンの電子書籍端末「 Kindle Paperwhite 」


ついに発売された。
私のところにも、「Subject:  Kindleの発売開始をお知らせします。」とAmazonからメールが届いた。


4機種でているようだ。
Kindle Paperwhite 3G、Kindle Paperwhite、Kindle Fire HD、Kindle Fire とある。
このうち、Kindle Fireの2機種は、要はタブレットPCなので検討外である。
iPad miniとかNexus 7で悩んでる人がより一層悩めば良い。

電子書籍端末としては、Kindle Paperwhite 3G、Kindle Paperwhite であるから、これをリーダーと比較して考えなければならない。
が、Webを眺めただけでも、ハードウェアとしては、すぐにリーダーPRS-T2の方が良いと判断できる。
サイズはほぼ同じだが、Kindleのほうが60gほど重い。
アナログボタンの配置が無いため、電子ペーパー上の操作がすべてとなるわけだが、これは間違いなく不便だ。もっさりとした操作感であるに違いない。
見た目もちっとも、おしゃれではないから、やはり購入に至る魅力は感じられない。

しかし、気になるのは、Amazon自体のクラウドサービスとの連携部分である。

Kindle Paperwhite 3Gは、ドコモの無料3G接続がセットである。利用規約を読んでいないが、少なくともKindleストアで購入する電子書籍代にこの3G回線利用料が含まれてくるのだろう。

もともと、Amazonに蓄積された書籍に関する情報や書評はとてつもない財産である。

このため、Amazonが運営するKindleストアにさえ来てもらえれば、従来通り広告や購買への誘導効果で、月額回線費用分などは、たやすく回収できるのだろう。
Amazonへの接続だからこそ許されるモデルである。

このストアという点では、今のリーダーストアーは、Amazonには歯が立たない。
恐らくKindleストアでは考えられたUI/UXのもと、様々なキャンペーン的な、購入したくなる仕掛けがいくつも用意されていると思われる。

3GでないWiFiモデルでも、Kindleサイトが充実していれば、皆そこへやってくる。
有料の定期購読やニュースも開始すればすぐに利用したくなるだろうから、リーダーストアーよりも先行するのではないだろうか。

そして、もうひとつ、「Amazonのコンテンツについては、無料のクラウドストレージあり」とある部分。
まだ、利用方法等は良く理解していないが、少なくとも購入した電子書籍はそのストレージにも保存できるようだ。
内蔵メモリが2Gbyteしかないので、コミック等を購入した場合は、40冊程度でもう端末には入れられなくなる。こういった書籍を出し入れでききるわけだから、それだけでも便利だ。

このあたりのクラウドサービスは、Amazonお手の物。
今後は、現状のコンテンツをシェアするだけの、くだらないソーシャルリーディングを一掃するような、クラウドサービスの登場が望まれるだろう。

・・・。
競争相手も出揃い、リーダーにも勝負の時が来たと感じる。

リーダーはハードウェアでは優れているが、リーダーストアーがまだまだなのは、何度も指摘した通りだ。
このKindleストアの登場で、リーダーストアーが刺激され、より使い勝手のよいものへなっていくことを期待したい。

#そうしないと、このブログは、いずれAmazon Kindle's ファンになっちゃうよ。

2012年10月3日水曜日

PRS-T2が届いたよ


ソニーポイントで手に入れた「PRS-T2」が届いた。
まだすべてを試せているわけではないが、ファンとしての感想をとりあえず書いてみたい。

いきなり結論を述べるが、これは当たりである。


ちょっと前に「楽天kobo」を買ってしまった人は、本当にかわいそう。。。残念でした(川)。
たぶん比較にならないほど、このPRS-T2のほうが良い。

今からでも遅くない。ついでにKindleユーザもこれを機にリーダーに乗り換えることを薦める。

さて、感想に移ろう。
まず軽い。所持している5型のPRS-350より軽く感じるほどだ。
本体はプラスチック樹脂がコーティングされているようで、1つ前の駄作、PRS-G1/T1よりも指紋がつきにくくなっているように思う。

大きさも実はちょうど良い。
PRS-350は文庫本サイズであったわけだが、リーダーで実際コンテンツを表示できる面積は、全体の4/5ぐらい。つまり読むには少し小さいのだ。その点、このPRS-T2の表示サイズはちょうど良い。A4レベルの自炊PDFファイルもこれならなんとか読めるだろう。



起動してみる。起動時間が速い。10秒ぐらいで開く。体感的にPRS-350の倍ぐらい速い。
これはうれしいことだ。普段はスタンバイモードなので、気にならないが、電源をOFFにしてしまうと、PRS-350は起動するまで、かなりの時間(電車に乗り込みONにしたら、起動する前に次の駅についてしまうぐらいの時間)を要していたのだ。

次にボタン。おしゃれである。ずいぶん変わった。
押しやすいとは言えないが、触った感触で、どのボタンかわかるので、ボタンを確認せずとも操作できそうだ。
これも前機種に比較すると、こちらのほうが良い。


PRS-350に無かった、戻るボタンも役に立つ。前の操作に戻れるだけで、こんなに便利とは。操作を迷うことは無いだろう。

そして、ページ送り。速い。
ページごとにリフレッシュすることがない(15回に1回)ので、スッと違和感なく次ページへと遅れる。予想以上に快適。これは大きな進歩といえる。
しかし、文字の拡大・縮小である、二本指にピンチイン・ピンチアウトの機能。以前も指摘したが、これはいらない。
電子ペーパーの反応では無理。結果として、利用することはないわけだが、省くべきだろう。

ホームメニューや、書籍一覧も見やすくなった。このあたりはUIの改良だが、多くの電子書籍をとにかく入れて、いろいろ並行的に読むという、リーダーのスタイルに適してきて、とても良い印象を受ける。

更に、アプリとしての辞書機能。やはり国語辞典はありがたい。
タップするとハイライトされ、同時に下にその意味がでる。さらにそこからメモを追加や送信、辞書の検索(Wikipedia、Google、書籍内)ができるようだ。
Wikipedia、Googleでの検索はどうでも良い機能だが、メモの追加は役に立つ。調べた言葉に付箋を貼るような感覚で、ちょっとしたメモと共に保存する。知識の定着にもってこいである。
便利だ。今後とにかく、辞書は追加できるよう機能改善してほしい。

最後に通信系の機能。
WiFiの設定は簡単だが、実際に通信して行えることは、残念ながらいらぬものばかりだ。

リーダーでのリーダーストアの使い勝手であるが、これはダメだ。UXのかけらもない。
よほど狙い撃ちで書籍を買うならまだしも、少なくとも書籍を探して。。という気持ちにはならない。
買う前には快適なPCで何冊も立ち読みを繰り返しつつ、一気に購入するというのがリーダーには向いている。
これは、リーダーがモノクロであり、画面が小さく、反応速度が遅いのだから、もうやむを得ないのかもしれない。PCと接続できない時用の機能として割り切ろう。

Webブラウジング的機能は。。だから、いらぬ。と前から言っているでしょうが。。というレベル。
はぁ。もう考えてみてくださいよ。電子ペーパの速度で、ページスクロールとかさせるんですよ?利用していて気持ち悪くなりますよ。まったく。。

トドメはEvernote、Facebook連携機能。
タップした文章がネット上に投稿される。


Facebookの場合、リンクはリーダーストアーになっているので、要はこれ、自分のニュースフィードに、リーダーストアーでの購入を宣伝、誘導しているようなものだ。実にバカらしい。書評なら、皆の為にAmazonにでも書けば良い。

通信機能を使ったこれらのサービスは、トータルでダメ。クラウドやSNSの影響を受けすぎ、リーダー本来の目的を阻害している。
通信機能は、なんらかの定期購読がリーダーストアーから開始されれば使うのだろうから、それ専用にしてしまえば良いのだ。

繰り返し言おう。リーダのコンセプトは、「本を読みたい。ただそれだけ。」でしょう。


まとめとしてだが、PRS-T2は、あらぬ方向へ行きそうになった駄作PRS-G1/T1から、ハードとソフトが良い方向に戻って、満足度を高めた製品と言えるだろう。

PRS-T2の私的な総合評価は80点。いらない機能はとりあえず使わなわければ良い。満足だ。

なので、次の製品は、もっとがんばってほしい。
これで、EvenoteやFacebook連携機能を外したり、Wikipediaでの検索とか、とにかく無駄なネット連携機能を外し、より高速にシンプルな操作性と、定期購読やPush型ニュース等の受信のみに利用できる通信機能、辞書追加等による端末完結型のデバイスになってくれれば、リーダーの完成は近い。

応援している。がんばれソニー。

#あっ、ちなみに楽天koboは30点です。もう開発止めていいと思う。

2012年9月26日水曜日

海外における電子書籍端末利用


先週、遅めの夏季休暇を取って、マウイ島に行ってきた。
美しい海、快適な気候、のんびり流れる時間、やはりバカンスは最高だ。



ホテルに隣接したビーチで、回りを見渡すと、外人がチェアに寝ころびながら読書をする風景に出くわす。
これは普通なことのだが、しかしよく見ると、その約半分の人が、従来のアナログ書籍ではなく、Kindleを片手に読書をしていたのだった。

これには驚いた。

外での読書だから、iPADのような発光のある液晶ではほぼ読めない。
なので、電子ペーパーを採用している端末で読むことになるが、ここまでナチュラルに電子書籍端末で読書している様を見ると、日本の電子書籍端末利用はまだまだだなと改めて感じたのだった。

私もリーダーを持っていったので、同じように読んでみた。
かなりの満足感。
そう。Kindleよりもリーダーのほうがやはり、スタイリッシュだからだろう。さすが It's a SONY。

だが、手を滑らせ、飛ばすように落とした・・。
そして、ちょうど石に当たり、側面バー(?)が欠けたのだった。。



そもそも海辺で、集中して読書なんてできるわけない。
ああ。慣れないことはしないことだ。
とほほ。


しかしまあ、良い。
実はまたマイルがたまったので、ソニーポイントに還元し、PRS-T2(レッド)をソニーストアでそのまま買ってしまっているのだ。
ふふふ。

まだ届いていないのだがが、次回はその使い心地について投稿したいと思う。
リーダーファンよ。お楽しみに。

2012年9月4日火曜日

新しいリーダーPRS-T2に悩む

新しいリーダー(PRS-T2)が、9月21日に出るとソニーからアナウンスがあった。

製品としてのレビューはここではしないが、前のPRS-G1/T1と違い、これは買うべきなのか本当に悩んでいる。


以前「新しいSony Readerを考える」で書いたように、無意味な3G版は無くなったようだし、電子ペーパーの読み心地を改善する機能追加も図られている。

相変わらず辞書の追加はできないようだが、無駄なオーディオ機能も外してくれて、164gという軽さと、なによりも9,980円という低価格な料金には大いに惹かれる。

それに、同時期にXperiaの名でスマフォとタブレットを統合し、iCloudのようにReader Storeを自分の本棚とし、読み方に応じて、デバイスを選んでくれ、というソニーのコンセプトも読み取れてくる。

方向性はいい。

だが、しかし、今回のPTS-T2も中途半端でいらぬ機能がある。
Facebookや、Evernoteへの連携機能だ。

そんなのは、スマフォやタブレットなどのほうがよっぽどいいのだから。。まったく。。リーダーにはいらぬのだ。

中古本しか買えない時代へ」で書いたようにソーシャルリーディングの要素を求めたいのか、これは気に入らない。

どうしてリーダーにこういうコンセプトを持ち込むのかがわからない。

せっかく、オフラインで読めるところがいいと思ってるのに、わざわざなんでオンラインにしてネットにアップしなければならないのか??

ハイライトとか、文字とか書き込めて、それをリーダー内で見直せたりするところが良いと思うのに、テキスト部分だけUPして、何をどうするというのだろう?

もう一度言っておこう。
リーダーのコンセプトは、「本を読みたい。ただそれだけ。」だ。


読書にソーシャルやらは必要ない。

せめてリーダー関係者は、流行りに流されることなく、定期購読物もまだ出てないReader Store側の改善や、「電子書籍ならではのコンテンツが出だした」でも書いた、電子書籍ならではのコンテンツの充実をしていただきたいと願う。

しかし。ああ。迷う。今日はもう何回関連情報を見てるのだろう。
なんか、偉そうなこと書いておいて、次の投稿が買っちゃった記事だったら、ごめんなさい。。

ポチッとな。。。

2012年6月19日火曜日

電子書籍ならではのコンテンツが出だした

リーダーストアーが、ここ最近活気づいている。

原因は、集英社の有名コミックが一気に買えるようになったからだ。
今日の総合ランキングを見ても、1位~12位までが、全部「ONE PIECE(尾田栄一郎)」なもんだから、その効果は明らかだ。

そして、ちょうど今回、電子書籍らしい、このコミックの展開の仕方が見えたので確認しておきたい。
それは販売を開始したこれらのコミックが、「ONE PIECE カラー版 [ ジャンプコミックスDIGITAL ]」となっており、なんと、すべてカラーのコンテンツになっていることだ。
週刊少年ジャンプでも、コミックでも基本コンテンツは白黒だった。

つまり、今回は、電子コミック向けに、わざわざ全部をカラーにして出版しなおしていることになる。紙媒体では、到底カラーで刷り直しなどはできないだろうから、これは電子コミック版だからこその大きな価値であるといえる。

コミックを全冊集めている人も、これが出てしまったら、再度全巻このカラー版が欲しくなるだろう。
紙のコミックと競合することなく、新たに電子コミックを展開する見事な手法だと思う。

私のリーダー(PRS-350)は白黒なので、カラー確認はできないが、前回「こんなコミックでは本屋は廃業間近」で書いた無駄なページなども見当たらない。ちゃんと狙ってコンテンツも作られているようで、電子書籍の方向としても、良いといえる。
この調子で、再印刷が困難な貴重なコンテンツなども、電子書籍化を急いでもらいたい。

ただひとつ、残念なのは、新しいSony Readerを考える」や「ソニーさん大丈夫?PRS-T1(WiFiモデル/6型)を触ってみて」で、散々小馬鹿にしていたのに、あのSony Tabletを再検討してしまっている自分である。

なんだかちょっぴり恥ずかしい。

2012年2月13日月曜日

PITRECに見る電子書籍端末の生き様

KING GYMが販売しているデジタル名刺ホルダー「ピットレック」を先週末に買った。
前々から気になっていた名刺管理ツールというか、やはり名刺ホルダーと呼ぶのが適切なデバイスだ。

定価は27,300円(税込)する品物なのだが、Amazonで51%OFFの13,500円だったため、即決してしまった。
それにしても当日注文、当日配送可能というAmazon+日本の物流のシステムは素晴らしい。
クラウド最先端技術を使ったオーダーシステム全体はもちろんのこと、在庫管理の超効率化、物流会社との超連携システム、日本の効率的、かつ安定して親切な配送作業。もうすでに完璧の域なのではないだろうか。

金曜日の昼に注文したPITRECは土曜日の朝に受け取り、早速、子供が寝ている隙に、PITRECに手持ちの名刺50枚ほどを取り込んでみた。

いや、なかなかどうして、評判通り、「デジタル名刺ホルダー」として、これは明らかに優れている。
まず名刺の取込みは、PITRECに名刺を立て、内蔵されていて、カチッと押してピコッと出てくるカメラで撮影する。しっかりと名刺が固定されるので、撮影で手ブレることはない。

OCRの機能は、会社名や氏名に特殊なフォントが使われていなければ、読み取り精度は100%に近いが、そうでない場合は、会社名/氏名の読み方含めて、いずれにしても修正が必要(実際は30%~40%は修正することになるだろう)なので、PITREC本体で修正するか、MicroSDを取出してPCに接続し、専用ソフトで編集することとなる。

8枚連続でパッパと撮影、そのまま8枚分をOCRスキャンとできるので、慣れてくると取込み自体は全く苦ではない。

ちなみにOCRで読み込んだ文字を修正するのは簡単だ。PITREC本体で、タッチパネルではなく、矢印キーとボタンで、50音文字配列の画面で文字を選択し修正していく。一見、面倒に見えるが、取り込んだその時に気軽に修正できるし、ドラクエ1or 2復活の呪文入力で慣らした私のこの入力スピードが余すことなく活かされる。

PCでの編集も、取込んだ名刺画像を見ながら修正する専用ソフトがあるため、この時点で名刺の山を前に何かをすることはない。このソフトも、会社名を複数枚まとめて編集できたり、なにかと使い勝手が良い。
最初に山となった名刺達(4,000枚ぐらいありそう)を取込むのはさすがに時間がかかりそうだが、PITRECに依存すれば、これからの名刺管理は根本から改善されるだろう。

そしてわずか1時間足らずであるが、利用してわかったことは、このPITRECは名刺ホルダーに高速な検索機能がついて、コンパクトになった、素晴らしきデジタル「文具」であるということだ。

多数の名刺を頂戴する通常の会社員の、名刺活用シーンを想定してほしい。
結論から述べると、ほとんど活用しない。
本当に必要なときに、名刺を取りだし、電話やメール、訪問をするだけだ。アクティブな名刺などどんなに多くても100枚ぐらいだろう。
10年以上も前の名刺など役に立つわけもないのだが、役に立つかもしれないからと、捨てる訳にもいかず、だから、大抵の名刺は文具である名刺ホルダーに保管される。
故に名刺ホルダーは必須の文具となっているわけだ。

PITRECは基本それと同じだ。保管先がPITRECなだけである。
そして、必要なときに名刺を探すわけだが、探し方は会社名や氏名だけだ。役職やら住所やら電話番号等のキーワードで探すことなど無い。デジタルデータとして、会社名、氏名だけをOCRで取込んでいる理由が良くわかる。このため、検索機能もそれに応じてシンプルで高速、良くできている。また、名刺の印象を覚えていることから、取込んだ画像としての名刺を同じサイズで眺めながら、思い出すこともたやすい。

更には、転職や異動をして、次々と属性が異なっていく方達向けには、対象名刺の取込み直し機能がある。これで既存の名刺ホルダー1枚分のホルダーだけ分厚くなっていくようなことはないだろう。

そして最後にセキュリティ機能。PITRECへのパスワード設定はもちろんのこと、PCへデータを移した際も、他のPITRECではそのデータは開けないようになっていって、これで安心である。

名刺ホルダーでも、名刺管理ツールでも、名刺管理アプリでもない、PITRECはまさに「デジタル名刺ホルダー」なのである。
名刺ホルダーをデジタル化する際に、どういった機能が必要かを、実用の場面から考え抜かれて商品化しているのだなと感心した。KING GYMは文具のプロの集団である。

さて、長々とこのような記事を書いたのも、電子書籍デバイスも、このような角度から開発を行えばよいと思うからだ。
ソニーのリーダーは、他の電子書籍デバイスに比べて良いと思っているが、電子書籍というのだから、「電子」ではなくて、もっとこの「書籍」部分にウエイトを置くデバイス開発を行うべきではないかと思うのだ。

そう。
ひょっとしたら、開発主体はメーカーではなく、本を扱う本屋や読者にあるのではないか。とPITRECを使いながら感じたのであった。

電子書籍デバイスも、競う場所を勘違いしないでほしい。
スマフォやタブレットにない、書籍を扱う直観的デバイスこそが、望まれている電子書籍端末なのだ。
今ならまだ勝てるはずだ。がんばってほしい。

2011年10月20日木曜日

ソニーさん大丈夫?PRS-T1(WiFiモデル/6型)を触ってみて

そういえば、ソニーのショールームに新しいリーダーを見に行った結果を書いていなかった。
購入を考えている読者の方もいるかもしれないので、ここに所感を残しておこうと思う。

私が着目している点は、「新しいSony Readerを考える」で書いた、
・6型という大きさ
・ReaderからのReader Storeの使い勝手
・辞書の追加
の3点であった。

まず大きさの点なのだが、PRS-T1は思っていたより、ずっと軽い。
このため、6型という大きさはそんなに違和感を感じず、むしろ表示画面(電子ペーパーなので画面といって良いのかわからないが)が大きくなった分見やすいと感じ、逆に気に入ってしまった。
ただ、画面を囲っているプラスチックのような樹脂素材は、指紋が付きやすい。カラーバリエーションは3色あるのだが、指紋が目立つブラック、レッドは避けて、白を選択するのが良いと思う。

あと、もう一つ、見た目上の特長として、戻るボタンが配置されていた。
このボタンでそのままに、ひとつ前の作業やウィンドウに戻れる。
これは、なかなか便利で、現行の機種ではなぜついていなかったのか不思議だ。新機種のプラスポイントであろう。

次に、実際に書籍を読んでみた。
電子ペーパーの表示速度は若干ではあるが、改善されている。
しかし、画面の操作方法に、二本指での操作が加わって、これが最低である。
iPhoneのように表示の拡大/縮小と操るのだが、動作のスピードに電子ペーパーの表示速度が全く追い付かない。スマートフォンやタブレットを基準に、このリーダーを操ろうとしたら、やはり駄目である。
わかりきっていることなのに、なぜこういう余計でマイナス印象を与える機能を追加するのだろう。リーダーには求められていないだろうに。

さて、肝心のWiFi経由でのReader Storeの使い勝手に移ろう。

結論から言うと、お話にならない。
リーダーに内蔵されたビューアでは、一覧も見にくいし、書籍も検索しにくいし、ジャンルも選択しにくいし、何よりも全部白黒で、本屋にいる気がしなから、立ち読みも、ましてや購入などする気が全くおきない。
ということで、あっさりここでPRS-T1購入検討は終了である。

一応、辞書機能も試してみた。
残念ながら辞書は追加できない仕様がそのままであったので、新機種に追加された国語辞典の利便性を確かめるぐらいのつもりだったのだが、ここで腹立たしい機能がついていることを確認してしまった。

調べたい語彙を長タップすると、画面の下に意味が出てくる。やはりこれは便利。
しかし、同時に文章の上にWikipedia、Googleのボタンが現れた。まさか?と思いながらタップすると、そのままWebサイトに飛んでいくではないか。

いかんいかんいかん。たわけ。おろかもの。

不満度100点のWebアクセス機能である。
画面が切り替わる速度が遅いのだから、とにかく、今時のサイトを見るには不便極まりない。ヘボすぎて悲しくなってくる。

リーダのコンセプトは、「本を読みたい。ただそれだけ。」でしょう。

いらないのだよ。こういうのは。リーダーのユーザは別に本を読みながら、インターネットしようなどと思わないのだから。

ああ。もはやストレスがたまった。
今回の機種は絶対に購入を見送るべきだ。私が現在持っているPRS-350のほうが良い。

このままでは、ソニーのリーダーはもう駄目かもしれない。
ファンとしては、せめて次の機種に期待するので、何とかしてほしい。

なお、せっかくショールームに来たので、ついでにSony Tablet Pシリーズも触ってみた。
初代プレイステーションのゲームができるということで、やってみたのだが、なんとL1/L2ボタン、R1/R2ボタンが、上の画面に表示された。。
人差し指と中指で操作するボタンだったような気がするが、どうやって持って、どう操作すればいいのだろう。

ほんとソニーさん、いろいろ大丈夫か?

2011年10月14日金曜日

書籍リクエスト

リーダーストアーの片隅に、書籍リクエストなるリンクが追加されていた。



早速使ってみたのだが、書籍のタイトルか著者をリクエストするようなので、
とりあえず、このブログ「東京都知事選挙」で探したことのある、「老いてこそ人生(石原慎太郎)」を入力してみた。

すると、「手続き完了。ありがとうございました。」
のページに遷移してあっという間に終わってしまった。

Sony IDによる認証も無いし、このリクエストが届いて、どうなっていくのかもさっぱりわからない。

うーむ。天下のソニーのシステムがこれで良いものなのだろうか?

不満な気持ちのまま、
誰でも、何でも、依頼できるようなので、もう一冊、その気になれる自分出版」で書いた「よくある部下の奇行(林賢一郎)」のインチキ書籍も依頼しておいた。



ソニーに対して悪戯しているようで、気が引けたが、システムは快く受け取ってくれたのだから良いはずだ。

ゆくゆくは、リクエストサービスの向上のためにもなるだろう。

しかし、タイトルや著者がわかっていないと依頼ができない。というのは、またしても電子書籍らしくない。
今時なら、キーワードやジャンル程度で、検索がかけられ、関連するだろう書籍をリクエストできるぐらいでないとおかしい。

たとえば、日本を知る書籍を読みたいと思った場合、どういう風にリクエストをすればよいのだろう?
思想、政治がからむ歴史は、人によって解釈が異なり、文章の展開も異なる。だから、同じジャンルで違う書籍を比べたいとも思うだろう。
電子書籍で読みたいものと、アナログ書籍が良いものもあるはずだ。

アマゾンとでも連携して、少しでも電子書籍を買いたいと思わせるように、リーダーストアの改善を願う。

まあ、サービスの向上はこれからだとしても、リーダーストアに、書籍がまだまだ足りないのは事実。
この記事を読んだみなさんは、ぜひ電子書籍のリクエストを、ここから入力してほしい。


とにかく、何でも良いようだから。

2011年10月4日火曜日

新しいSony Readerを考える

ついにソニーから新しいリーダーが発売されるようだ。
PRS-G1(3G/WiFiモデル/6型)と、PRS-T1(WiFiモデル/6型)の2機種である。

両機種とも現行モデルと同様に電子ペーパーを採用し、インターネットへの接続機能を備えている。

PRS-G1での3G回線は、KDDI株式会社か沖縄セルラー電話株式会社との3G通信契約が必須となる。通信方式は、CDMA2000 1X(下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbps)であり、他社の3G回線は使えない。

回線事業を巻き込み、垂直型の電子書籍ビジネスモデルでも展開するもりなのか、リーダーでは新聞や雑誌をタイムリーに購入できないのに、意味不明である。
回線事業者としては2台目需要、複数契約を狙っているのだろうが、デジタルフォトフレームで似たようなことをして、あれだけ失敗しているのに、こちらも残念でならない。

せめて、例えば例月回線を契約していれば、「購入書籍が常に割引になる」、「レンタルのような従量払いができる」等の電子書籍の提供の仕方があるならば、利用の考えようもあるが、元より通常の書籍と電子書籍の料金の差すら大差ない現状では、期待することはできないだろう。

更には、
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ウェブコンテンツの文字が快適に読める
電子ペーパーを採用したディスプレイは、書籍やコミックはもちろん、文字中心のブログやニュースサイトなどウェブコンテンツの表示にも最適。目にやさしく、紙のような読み心地で、長時間快適に閲覧できます。
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とある。

何を言っているのだか。そもそもFlashも表示できないし、アクセス制限もかかっている。
リーダーを利用しているユーザならわかるが、電子ペーパーの反応速度を考えれば高速にWeb等を表示するには不向きである。CPUも速くないうえ、3G回線となるなら尚更、検索するだけでもストレスを感じるに違いない。

紙のような読み心地とはよくぞ都合良く表現したものだ。

もはや、PRS-G1の方はコンセプト不明のいらないデバイス決定である。
こちらがほしい方は、Readerではなく、Sony Tabletを購入するのがよろしかろう。

さて、以上の考察から、PRS-T1(WiFiモデル/6型)の購入の是非を考えてみたい。

私の持っている現リーダー(PRS-350/5型)利用において、購入を悩んでいる点は以下である。
・6型モデル
6型は新書本の大きさで、文庫本の大きさであったPRS-350より一回り大きい。
これは微妙な大きさで、スーツの内ポケットに入っても、ジーパンの後ろポケットには入らない大きさである。
いつも手ぶらで行動する私にとっては、大きな事項だ。
実物を持ってみて考えるしかない。

・ReaderでのReader Storeの使い勝手
唯一の本屋さんである、Reader Storeは、とにかくユーザビリティが悪い。
以前このブログでも「こんなコミックでは本屋は廃業間近」で書いた通りである。
インターネットに繋がり、直接購入できるということは、このReader StoreがReaderの中に入っているということだが、直接現在のサイトにアクセスするわけではないだろうから、なんらかかの専用アプリか、専用サイトが用意されていると思われる。
本を見つけるのも大変なこのReader Storeがどう改善されているのか。
これも、実際にアクセスしてみてから考えるしかない。

・辞書機能の強化と追加
これも以前このブログで「辞書がないとつらい」で書いたのだが、せっかく書籍を読みながら辞書を引ける機能がついているのに、以前は英和辞書しかなく、挙句の果てには、追加でインストールもできなかった。
PRS-T1では、国語辞典:大辞林 第三版 は利用できるようだが、追加できるかどうかはわからない。
販売員にでも聞いてみるしかない。


ということで、今からソニーショールーム(銀座)に行ってきます。

2011年8月31日水曜日

女性誌「VERY」


先月末の話だが、女性誌VERYが主催するイケダンコンテストのファイナリストに選ばれた。



妻が応募し、あれよあれよと審査を突破し、不思議なことにファイナルまでたどり着いてしまったのだ。コンテストの内容は、いつか書くとして、まずはVERYとイケダンについて考えてみたい。

今回の話が出るまでは、女性誌を見ようなどという発想自体が私の中には無く、ただ捨てるのが重い迷惑な雑誌だとしか認識をしていなかった。
それにリーダーは、この手の雑誌を読むのには極めて不向きだ(そもそも電子書籍にはなっていないが)。


しかし、イケダンを通じていやいやながらも、誌面に目を通してみるとこれが中々深く、VERYには、2つの方向性を持つ記事が合わさっていることがわかった。

プチセレブのためのファッション記事と、同年代で同レベル(上の方)の女性が抱える悩みに、ハイレベルに切り込む記事群の融合である。
しかも井川遥氏や、専属モデルがその先駆者のごとく語られている。

少し見栄を張りながら、周りとの距離を確認しながら、女性として格好よく生きていこう。そのような何かを、男性である私でも感じられるほどのなかなか筋の通った女性誌である。

なんとなく自虐的なネタを挟みながらも、記事群はしっかりしており、この深みがあるためか、発行部数はなんと26万部だという。

VERY読者の女性達から見れば、男性の感覚などはオプションでネタ程度なのだろう。

そして、この誌面の特長は、一切の男性目線を排除し、女性万歳で構成されていることにあるのだが、そこに唯一、中途半端な記事が存在する。

それが「イケダン」である。

イケダンは、すでに新語として定着しているほどだ。
--
「イケてるダンナ」の略。光文社発行の女性誌『VERY』の造語。「仕事をバリバリとこなしながらも家族を大切にする」「奥さんを手助けすることに躊躇しない」「外見もイケてる」「ファッションも手を抜かない」といった条件を備えた夫である。妻として友人に紹介しても恥ずかしくないと思う男性で、まさに「満点パパ」の典型。(Yahoo辞書より)
--
これは男性を最高点まで引き上げている内容である。
男性を褒め称え、ましてや毎月誌面に掲載するなど、絶対女性重視の本来のVERYの趣旨からは外れているはずだ。

しかし、このイケダンの定義。とてつもなくハードルが高い。

仕事をバリバリこなしたら、時間は本当に無くなる。

私は1日が24時間であることを恨むほど、仕事をこなしてきた経験がある。
この状態でも家族を大切にすることはできるが、積極的に妻の代役を果たし、目を輝かせ、綺麗な格好を維持するのは不可能に近い。

実際は、ろくに自分の食事もとれず、睡眠不足で目は血走り、スーツは汗にまみれるからだ。

すでに世にある「イクメン」は、育児をする男性であるから、誰でもできる。
それに比べこのイケダンは、イクメンの上、妻に称えられ、他に紹介する対象なのだから、今現在、男性の究極と言えるのではないだろうか。

しかしふと、冷静に分析すると、「ああ。なるほど。プチセレブファッション誌だった。」と感心するのだ。

要は、VERY読者レベルの女性が求める男性理想像が、このレベルだということであり、それを先取りして流行らせ、あくまでVERYファッション関連のステークホルダーのために、世の男性のレベルアップを促しているということだ。

考えればわかることだが、子供を抱えて、化粧や爪、洋服や鞄、靴にお金をかけて女性が入れ込むためには、旦那の圧倒的な協力がなくては成り立たない。

子供を抱っこをすれば口を拭かれ、靴で蹴られ踏まれ、洋服や靴はすぐに汚れる。
家の中はそこらじゅう散らかり、食べ物は床に落とし、ペンやクレヨンで落書きもされる。
汗だくになって追っかけ、掃除をして、食器洗いや洗濯で、化粧も爪も大変だ。
これを避けるためには、旦那がその盾となり、こなすしかない。

すべてはVERYが望む女性を増やすためにである。

「仕事をバリバリとこなしながらも家族を大切にする」
→まずは旦那として最低限のレベルを定義。仕事はできてあたりまえ。更にVERYファッションを苦も無く提供できる十分な金を稼ぐことが、バリバリの意味である。VERY妻からすれば稼ぎもない(あるいはあっても取るに足らない)くせに、家族(子供ではなく、主に妻)を意識しないなどは論外なのである。

「奥さんを手助けすることに躊躇しない」
→結論はこの一点であり、妻にVERYレベルを維持させるための、環境を与えることである。

「外見もイケてる」
「ファッションも手を抜かない」
→この2つは、基本旦那を奮い立たせるオプションである。

外見やファッションは、VERYファッションを身に纏う妻とバランスをとるために必要なものであって、むしろ、旦那だけが単独でイケてることは、余計な虫がたかる可能性もあり、不要である。
#ここは今度は「イケメン」との違いを認識して、勘違いしないほうがいいだろう。

上記のように解釈すべきなのが、VERYが求めるイケダンなのだ。

しかし、不幸にも最近のイケダンは男性目線が入ってしまい、男性の趣味やこだわりもイケダン要素に入ってきている。
ヨッ!イケダン!という日産とのコラボレーションが影響しているのだろう。VERYが望む方向と明らかにずれてきている。

旦那が妻や子供が入れないような一人の趣味を持ったり、そもそも女性が理解できないガラクタ採集に金をかける輩は、本来のVERYのイケダンでは、失格であるはずなのに。。

さて、VERYはこの状況をどう方向修正をしていくのだろう。

このままイケダンという言葉だけが流行っても、雑誌VERYも、掲載されているセレブファッションも販売は伸びはしない。
人の旦那のコンテストなんてやってないで、早めに当初の女性絶対重視の視点に戻った方が良いと思うのだが。。

まあ、イケダンと言われて、悪い気を持つ男はいない。私はなんとか自然にイケダンを維持していければ良いと思っている。

この顛末がどうなっていくのか、リーダーとは関係ないが、私なりに分析を続けていくつもりだ。