前々から気になっていた名刺管理ツールというか、やはり名刺ホルダーと呼ぶのが適切なデバイスだ。
定価は27,300円(税込)する品物なのだが、Amazonで51%OFFの13,500円だったため、即決してしまった。
それにしても当日注文、当日配送可能というAmazon+日本の物流のシステムは素晴らしい。
クラウド最先端技術を使ったオーダーシステム全体はもちろんのこと、在庫管理の超効率化、物流会社との超連携システム、日本の効率的、かつ安定して親切な配送作業。もうすでに完璧の域なのではないだろうか。
金曜日の昼に注文したPITRECは土曜日の朝に受け取り、早速、子供が寝ている隙に、PITRECに手持ちの名刺50枚ほどを取り込んでみた。
いや、なかなかどうして、評判通り、「デジタル名刺ホルダー」として、これは明らかに優れている。
まず名刺の取込みは、PITRECに名刺を立て、内蔵されていて、カチッと押してピコッと出てくるカメラで撮影する。しっかりと名刺が固定されるので、撮影で手ブレることはない。
OCRの機能は、会社名や氏名に特殊なフォントが使われていなければ、読み取り精度は100%に近いが、そうでない場合は、会社名/氏名の読み方含めて、いずれにしても修正が必要(実際は30%~40%は修正することになるだろう)なので、PITREC本体で修正するか、MicroSDを取出してPCに接続し、専用ソフトで編集することとなる。
8枚連続でパッパと撮影、そのまま8枚分をOCRスキャンとできるので、慣れてくると取込み自体は全く苦ではない。
ちなみにOCRで読み込んだ文字を修正するのは簡単だ。PITREC本体で、タッチパネルではなく、矢印キーとボタンで、50音文字配列の画面で文字を選択し修正していく。一見、面倒に見えるが、取り込んだその時に気軽に修正できるし、ドラクエ1or 2復活の呪文入力で慣らした私のこの入力スピードが余すことなく活かされる。
PCでの編集も、取込んだ名刺画像を見ながら修正する専用ソフトがあるため、この時点で名刺の山を前に何かをすることはない。このソフトも、会社名を複数枚まとめて編集できたり、なにかと使い勝手が良い。
最初に山となった名刺達(4,000枚ぐらいありそう)を取込むのはさすがに時間がかかりそうだが、PITRECに依存すれば、これからの名刺管理は根本から改善されるだろう。
そしてわずか1時間足らずであるが、利用してわかったことは、このPITRECは名刺ホルダーに高速な検索機能がついて、コンパクトになった、素晴らしきデジタル「文具」であるということだ。
多数の名刺を頂戴する通常の会社員の、名刺活用シーンを想定してほしい。
結論から述べると、ほとんど活用しない。
本当に必要なときに、名刺を取りだし、電話やメール、訪問をするだけだ。アクティブな名刺などどんなに多くても100枚ぐらいだろう。
10年以上も前の名刺など役に立つわけもないのだが、役に立つかもしれないからと、捨てる訳にもいかず、だから、大抵の名刺は文具である名刺ホルダーに保管される。
故に名刺ホルダーは必須の文具となっているわけだ。
PITRECは基本それと同じだ。保管先がPITRECなだけである。
そして、必要なときに名刺を探すわけだが、探し方は会社名や氏名だけだ。役職やら住所やら電話番号等のキーワードで探すことなど無い。デジタルデータとして、会社名、氏名だけをOCRで取込んでいる理由が良くわかる。このため、検索機能もそれに応じてシンプルで高速、良くできている。また、名刺の印象を覚えていることから、取込んだ画像としての名刺を同じサイズで眺めながら、思い出すこともたやすい。
更には、転職や異動をして、次々と属性が異なっていく方達向けには、対象名刺の取込み直し機能がある。これで既存の名刺ホルダー1枚分のホルダーだけ分厚くなっていくようなことはないだろう。
そして最後にセキュリティ機能。PITRECへのパスワード設定はもちろんのこと、PCへデータを移した際も、他のPITRECではそのデータは開けないようになっていって、これで安心である。
名刺ホルダーでも、名刺管理ツールでも、名刺管理アプリでもない、PITRECはまさに「デジタル名刺ホルダー」なのである。
名刺ホルダーをデジタル化する際に、どういった機能が必要かを、実用の場面から考え抜かれて商品化しているのだなと感心した。KING GYMは文具のプロの集団である。
さて、長々とこのような記事を書いたのも、電子書籍デバイスも、このような角度から開発を行えばよいと思うからだ。
ソニーのリーダーは、他の電子書籍デバイスに比べて良いと思っているが、電子書籍というのだから、「電子」ではなくて、もっとこの「書籍」部分にウエイトを置くデバイス開発を行うべきではないかと思うのだ。
そう。
ひょっとしたら、開発主体はメーカーではなく、本を扱う本屋や読者にあるのではないか。とPITRECを使いながら感じたのであった。
電子書籍デバイスも、競う場所を勘違いしないでほしい。
スマフォやタブレットにない、書籍を扱う直観的デバイスこそが、望まれている電子書籍端末なのだ。
今ならまだ勝てるはずだ。がんばってほしい。
