2011年8月31日水曜日

女性誌「VERY」


先月末の話だが、女性誌VERYが主催するイケダンコンテストのファイナリストに選ばれた。



妻が応募し、あれよあれよと審査を突破し、不思議なことにファイナルまでたどり着いてしまったのだ。コンテストの内容は、いつか書くとして、まずはVERYとイケダンについて考えてみたい。

今回の話が出るまでは、女性誌を見ようなどという発想自体が私の中には無く、ただ捨てるのが重い迷惑な雑誌だとしか認識をしていなかった。
それにリーダーは、この手の雑誌を読むのには極めて不向きだ(そもそも電子書籍にはなっていないが)。


しかし、イケダンを通じていやいやながらも、誌面に目を通してみるとこれが中々深く、VERYには、2つの方向性を持つ記事が合わさっていることがわかった。

プチセレブのためのファッション記事と、同年代で同レベル(上の方)の女性が抱える悩みに、ハイレベルに切り込む記事群の融合である。
しかも井川遥氏や、専属モデルがその先駆者のごとく語られている。

少し見栄を張りながら、周りとの距離を確認しながら、女性として格好よく生きていこう。そのような何かを、男性である私でも感じられるほどのなかなか筋の通った女性誌である。

なんとなく自虐的なネタを挟みながらも、記事群はしっかりしており、この深みがあるためか、発行部数はなんと26万部だという。

VERY読者の女性達から見れば、男性の感覚などはオプションでネタ程度なのだろう。

そして、この誌面の特長は、一切の男性目線を排除し、女性万歳で構成されていることにあるのだが、そこに唯一、中途半端な記事が存在する。

それが「イケダン」である。

イケダンは、すでに新語として定着しているほどだ。
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「イケてるダンナ」の略。光文社発行の女性誌『VERY』の造語。「仕事をバリバリとこなしながらも家族を大切にする」「奥さんを手助けすることに躊躇しない」「外見もイケてる」「ファッションも手を抜かない」といった条件を備えた夫である。妻として友人に紹介しても恥ずかしくないと思う男性で、まさに「満点パパ」の典型。(Yahoo辞書より)
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これは男性を最高点まで引き上げている内容である。
男性を褒め称え、ましてや毎月誌面に掲載するなど、絶対女性重視の本来のVERYの趣旨からは外れているはずだ。

しかし、このイケダンの定義。とてつもなくハードルが高い。

仕事をバリバリこなしたら、時間は本当に無くなる。

私は1日が24時間であることを恨むほど、仕事をこなしてきた経験がある。
この状態でも家族を大切にすることはできるが、積極的に妻の代役を果たし、目を輝かせ、綺麗な格好を維持するのは不可能に近い。

実際は、ろくに自分の食事もとれず、睡眠不足で目は血走り、スーツは汗にまみれるからだ。

すでに世にある「イクメン」は、育児をする男性であるから、誰でもできる。
それに比べこのイケダンは、イクメンの上、妻に称えられ、他に紹介する対象なのだから、今現在、男性の究極と言えるのではないだろうか。

しかしふと、冷静に分析すると、「ああ。なるほど。プチセレブファッション誌だった。」と感心するのだ。

要は、VERY読者レベルの女性が求める男性理想像が、このレベルだということであり、それを先取りして流行らせ、あくまでVERYファッション関連のステークホルダーのために、世の男性のレベルアップを促しているということだ。

考えればわかることだが、子供を抱えて、化粧や爪、洋服や鞄、靴にお金をかけて女性が入れ込むためには、旦那の圧倒的な協力がなくては成り立たない。

子供を抱っこをすれば口を拭かれ、靴で蹴られ踏まれ、洋服や靴はすぐに汚れる。
家の中はそこらじゅう散らかり、食べ物は床に落とし、ペンやクレヨンで落書きもされる。
汗だくになって追っかけ、掃除をして、食器洗いや洗濯で、化粧も爪も大変だ。
これを避けるためには、旦那がその盾となり、こなすしかない。

すべてはVERYが望む女性を増やすためにである。

「仕事をバリバリとこなしながらも家族を大切にする」
→まずは旦那として最低限のレベルを定義。仕事はできてあたりまえ。更にVERYファッションを苦も無く提供できる十分な金を稼ぐことが、バリバリの意味である。VERY妻からすれば稼ぎもない(あるいはあっても取るに足らない)くせに、家族(子供ではなく、主に妻)を意識しないなどは論外なのである。

「奥さんを手助けすることに躊躇しない」
→結論はこの一点であり、妻にVERYレベルを維持させるための、環境を与えることである。

「外見もイケてる」
「ファッションも手を抜かない」
→この2つは、基本旦那を奮い立たせるオプションである。

外見やファッションは、VERYファッションを身に纏う妻とバランスをとるために必要なものであって、むしろ、旦那だけが単独でイケてることは、余計な虫がたかる可能性もあり、不要である。
#ここは今度は「イケメン」との違いを認識して、勘違いしないほうがいいだろう。

上記のように解釈すべきなのが、VERYが求めるイケダンなのだ。

しかし、不幸にも最近のイケダンは男性目線が入ってしまい、男性の趣味やこだわりもイケダン要素に入ってきている。
ヨッ!イケダン!という日産とのコラボレーションが影響しているのだろう。VERYが望む方向と明らかにずれてきている。

旦那が妻や子供が入れないような一人の趣味を持ったり、そもそも女性が理解できないガラクタ採集に金をかける輩は、本来のVERYのイケダンでは、失格であるはずなのに。。

さて、VERYはこの状況をどう方向修正をしていくのだろう。

このままイケダンという言葉だけが流行っても、雑誌VERYも、掲載されているセレブファッションも販売は伸びはしない。
人の旦那のコンテストなんてやってないで、早めに当初の女性絶対重視の視点に戻った方が良いと思うのだが。。

まあ、イケダンと言われて、悪い気を持つ男はいない。私はなんとか自然にイケダンを維持していければ良いと思っている。

この顛末がどうなっていくのか、リーダーとは関係ないが、私なりに分析を続けていくつもりだ。